バド桃田 復活優勝で再スタートも代表復帰に高いハードル

公開日: 更新日:

 違法賭博行為による無期限の資格停止処分から復帰したバドミントンの元世界ランク2位の桃田賢斗(22)が頂点に立った。

 31日の日本ランキングサーキット決勝で日本代表の上田拓馬(28)を接戦の末に破り優勝。視察した日本代表の朴柱奉監督(52)に健在ぶりをアピールした。

 本人は「優勝した瞬間、支えてくれた人への思いがこみ上げた」と、表彰式で見せた涙の理由を明かした。

 今後は、7月11日開幕のカナダ・オープン(カルガリー)、同19日開幕のUSオープン(アナハイム)に出場予定。桃田は日本代表から外れているため、渡航費などは自腹を切って参加する。国際大会でポイントを稼いで、現在は圏外の国際ランキングへの復帰を目指すが、それと同時に日本代表への復帰も当面の目標となる。

 日本バドミントン協会の規定によれば、日本代表の選考基準は年末の全日本総合選手権出場が最低条件。シングルスは男女とも通常、この大会の1、2位の選手が代表に選出される。

 国内のトップを決める大会だけに、全日本総合への出場資格はハードルが高い。実業団に所属する桃田の場合、9月の全日本社会人選手権でベスト8以内に入る必要がある。現在の日本代表も含めた社会人のトップ選手がしのぎを削る大会だけに、桃田といえども決して楽ではない。

 再スタートを切った桃田にしばらくは試練が続く。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」