乱闘劇も呼んで…阪神・藤浪“ノーコン悪化”はイップスか

公開日: 更新日:

 年々悪くなっている。阪神は4日のヤクルト戦に藤浪が先発したが、初回から大荒れだった。

 先頭の大引に四球を与えると三ゴロの併殺で一息つくも、山田、バレンティンには連続四球。雄平の適時打で先制点を許す。二回も2四球とヒットなどで満塁のピンチ。ここはヤクルト打線の拙攻に助けられたが、三回は先頭のバレンティンに一発を浴び、無失点の四回にも2つの四球を出してバックのイライラを募らせた。

 そして五回。藤浪のノーコンが大乱闘の呼び水となる。無死一塁で迎えた畠山の3球目。142キロの直球が左肩を直撃。あわや頭部死球の危険なボールに畠山が怒りをあらわにすると両軍ベンチから全員が飛び出し、派手な乱闘劇へ。結局、最初に手を出したバレンティンと跳び蹴りで応戦した阪神の矢野コーチが退場。警告試合が宣告された。

■技術よりメンタルの問題か

 プロゴルファーには、緊張や精神的なダメージなどが原因で、思い通りのプレーができなくなる「イップス」に苦しむ者が少なくない。続投した藤浪も顔面蒼白でそんな状態だった。続く中村への初球のスライダーもすっぽ抜けて顔面付近へ。アップアップの投球はバントミスに助けられたものの、8番谷内(三ゴロ併殺)には8球すべて外角の変化球。畠山への死球が恐怖心となり、直球が投げられずにこの回で降板した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」