SB工藤監督 CS戦力外のベテラン起用は“天日干し”にあらず

公開日: 更新日:

 キャンプの練習試合のようだった。1日、オリックスとの投手戦を制したソフトバンク。しかし、その内容は、先発のディクソンが120球を熱投したオリックスとは対照的だった。

 先発の石川(25)が3イニング、摂津(35)3イニング、中田(35)2イニングとつなげ、最後はサファテが締めた。

 CSでは中継ぎ待機が予定されている石川はともかく、中田はCSではほぼ戦力外。摂津に至っては今季7試合目の登板で、2年ぶりの優勝にはほとんど貢献していない。出場機会のない選手をまとめて天日干し……という余裕は今のソフトバンクにはない。終盤戦に入ってから森、嘉弥真、五十嵐らが救援失敗を繰り返し、工藤監督も「ここで使えない人間はCSで使わない」とおかんむりだ。

 発言の半分はレギュラーに対する叱咤にせよ、残り半分は本音ではないか。摂津、中田という両ベテランの中継ぎ起用は、リリーフ陣の尻を叩くだけが目的ではあるまい。当たり前だが、CS敗退なら日本シリーズは水の泡。それでは、V逸で日本シリーズ出場を逃した昨季と大差はない。

 工藤監督のムチは、いよいよ激しさを増すことになりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 4

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  5. 5

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  1. 6

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  2. 7

    「続・続・続」待望の声続々!小泉今日子&中井貴一「最後から二番目の恋」長寿ドラマ化の可能性

  3. 8

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  4. 9

    旧ジャニーズ「STARTO社」福田淳社長6月退任劇の内幕と藤島ジュリー景子氏復権で「お役御免」情報

  5. 10

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇