19年ぶり日本Sへ導く DeNAラミレス監督の“通訳マジック”

公開日: 更新日:

 19年ぶりの快挙だ。

 24日、CSファイナルステージ第5戦でDeNAが広島を下し、1998年以来となる日本シリーズ進出を決めた。レギュラーシーズンで優勝球団に10ゲーム以上離されたチームが日本シリーズに出場するのは初めて(広島と3位DeNAは14.5ゲーム差)。まさに「下克上」を果たした。

 試合後、ラミレス監督が「僕はただ決断しただけ。やってくれたのは選手」と言ったように、選手への信頼と期待をハッキリと口にする指揮官だ。選手ファーストを貫き、主将の筒香嘉智(25)をはじめ、采配の意図も丁寧に説明する。そのためのコミュニケーションツールのひとつが英語だ。

「ラミレス監督って日本語分かるよね?」

 監督に就任した昨季、そんな言葉が飛び交った。2001年にヤクルト入団。巨人、DeNAと渡り歩き、14年にはBCリーグの選手兼打撃コーチに就任。そして昨季、球団初の外国人監督になった。実に、来日17年目という大ベテラン。報道陣の話す日本語を理解し、「センパツ(先発)」など日本語まじりで話すこともある。通訳が英語に訳す前に答えて笑いが起こることも。それでも選手やコーチと話す際は必ず通訳をつける。なぜか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  4. 4

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る