女子プロ協会が要求 「放映権料」に喘ぐゴルフ界の惨状

公開日: 更新日:

「来季女子ツアーの日程は確か来週12日発表の予定だけど、例の問題でまだかなりもめているようですね」(ツアー関係者)

 例の問題、とは放映権料のことだ。

 女子プロ協会は9月になって突然、各大会主催者に放映権料を支払ってほしいという文書を送り、事前の根回しもなく請求された主催者の間で女子プロ協会への不信感が広まったのだ。

「主催者は、女子プロ人気が低かった時からずっとツアーを支えてきたというプライドがある。視聴率が悪くても、赤字覚悟で放送していたテレビ局もあるくらいです。それがいきなり、これまで必要のなかった放映権料をよこせと言われて、困惑どころか反発する主催者が多いのです」(前出のツアー関係者)

 ゴルフ中継にはカメラマンや中継スタッフら多くの人手を必要とし、中継車も出さないといけない。数千万円の経費がかかるといわれ、「それを回収するには最低でも5%の視聴率がなければ厳しい」(テレビ関係者)という。

 ゴルフ界は長引く不況で、スポットCMも集まりにくい。そこへ放映権料まで請求されたら、ただ単に赤字が膨らむというのが実情なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった