修正能力は未知数も 大谷「ボールはボール」の姿勢は吉兆

公開日: 更新日:

 ブルペン入りした15日にはメジャー球への対応について、「簡単にできるとは思ってないが、繊細になり過ぎず、そういう感覚も必要と思っているので注意することはして、実戦に入れば打者に向き合うだけ。そこで勝負できればと思う」と言った。シューメーカーらのベテラン投手から適応するためのヒントを得るつもりでもいる。環境の差異を当然のように受け入れようとする姿勢がうかがえる。

 かつてヤンキースに在籍した井川慶は、マウンドが硬いからチェンジアップが抜けずに落ちないとボヤいた。ならば硬いマウンドに適したフォームを身に付けるべきなのに、力が発揮できない原因をマウンドに求め続けた。その結果、5年間で2勝止まりだった。

 日本人選手がメジャーで成功するための大きなカギは適応力だ。環境の違いを当然と受け止め、従来のスタンスで壁に当たったときは、それを修正するだけの覚悟と能力が求められる。大谷の修正能力は未知数だが、少なくとも自分を変える覚悟はありそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性