2年目のジンクスもはね返す DeNA・宮崎敏郎の究極打撃論

公開日: 更新日:

■季節で使い分けるバット

 究極の感覚派。人はそれを「天才」と呼ぶが、宮崎は誰よりも練習をする努力の人でもある。キャンプでも全体練習後に黙々と打ち込んでいる。練習量はアマ時代から有名で、本人も「大学(大分・日本文理大)時代に、コーチから『もう練習するな』と止められたことがある」と振り返る。

「今年のテーマはとりあえず一年間通して出られる体づくり。去年も春先にケガをして苦労した。筋肉の故障が多いので、自分の体と相談しながら体幹系のトレーニングを入れて、芯の部分をしっかりさせる意識で(メニューを)組んでいます。2016年シーズンからは個人的にトレーナーさんと契約して体をケアしてもらっています」

 巧みなバットさばきを支えるのは、アマ時代から変えていないというバット。ミズノ社製で素材はメープル、長さは85.5センチ、重さは870グラム。

「社会人1年目に作ったこの型を、重さも材質も芯の位置も太さもまったく変えていません。ここ(グリップエンド)に書いてある『A』っていうのは、『一番最初の型』という意味です。変更していくと『B』『C』となっていくんですけど、ボクは一度も型を変えていないので、『A』のままです。ただ、夏場は20グラムだけ軽くする。変えるのは重さだけ。もともとこれだけバットが軽くても、毎年8月ごろになると重く感じて。それだけ体がヘバっているんだなと実感しますね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑