先輩のヤジに「無理っス」 日ハム清宮は“鈍感力”も武器に

公開日: 更新日:

 沖縄入りしてからも、同様だ。90メートルダッシュを往復8本という強化メニューが課されたときは、清宮だけ、なぜか6本で終了。それでも青息吐息で、アゴを出していた本人に、周囲から「おまえ、なんで6本なんだよ」とヤジが飛ぶと、「いえ、ぼくのところだけ6本と書いてあったんで……」と、平然と返し、「もう2本走ってこい」と言う先輩からの声に取り合わず、「いやもう、無理っス」と、その場にへたり込んでしまうといったアンバイだ。目上の選手の前でもオドオドしたり、顔色をうかがうようなところがまったくないのである。

 この日の走塁時、ぬかるみに足を取られて転んだように、グラウンド内で鈍くさいのは困る。しかしマイペースは、言い換えれば周囲に惑わされないということでもある。

 試合後は、「いつも通り、だったかな。ボールへの対応? 悪くありませんでした。足が滑った? 滑りました……」と照れ笑い。

 泰然自若とした態度は今後のプラスになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動