本格コースでスコア伸びず 「女子プロの法則」の深刻背景

公開日: 更新日:

【ヤマハレディース】

 アップダウンがきつく、女子プロには距離的にパーオンできないホールが増えてくるといわれる総距離6500ヤード超えの設定だ。しかもこの時季は遠州灘から吹きつける強い風も選手を悩ませる。

 第2ラウンド終了時点でアンダーパーは9選手だけ。初戦ダイキンは30選手、PRGRレディス21選手、Tポイント12選手、そして先週のアクサレディスの46選手に比べて極端に少なくなった。

 2日間の平均スコアは75.3691と、データからも各選手が苦戦しているのがよくわかる。

「女子ツアーは日ごろからやさしいコース、甘い設定で試合をやっているから、ちょっと難しくなるとボロが出る」と評論家の宮崎紘一氏がこう続ける。

「井上誠一の設計コースは、グリーンからホールを振り返るとフェアウエーバンカーが見えずに広々としているのですが、ティーグラウンドに立つと口を開けたような大きなバンカーが目に飛び込んでくる。狙えるエリアが狭く見えて、プレーヤーに視覚的にも威圧感を与えるレイアウトが特徴です。ただ、出だし1番パー4(391ヤード)はOBもフェアウエーバンカーもなく、本来なら伸び伸び打っていけるのですが、16番パー4に次いで2番目に平均スコアが悪い。打ち上げになっており実際の表示距離よりもタフなのです。勇気を持ってベストポジションを狙える技量があればスコアを伸ばすことができるのですが、それだけの腕が女子プロにはないということでしょう」

 タフな会場になれば、テクニック、メンタル、フィジカルと総合力の勝負となる。ここ2年は韓国勢に優勝をさらわれており、フロックで勝てる大会ではないということだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁