著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

“ガラパゴス化”深刻 世界で通用しない日本人プロの限界

公開日: 更新日:

 3月に行われた米ツアー、WGCメキシコ選手権では、日本を代表して出場した池田勇太が通算イーブンパー46位、小平智が同4オーバー54位、宮里優作は同9オーバー60位と毎度のことながら、世界レベルにはまったく歯が立たないことが露呈した。通算16アンダーで並んだJ・トーマスをプレーオフで破り、2013年以来5年ぶりの優勝を遂げた47歳のP・ミケルソンと日本3選手とは、プロとアマチュアほどの大差。特に昨年の賞金王で日本一の宮里とは25打差もあった。

 本当に同じプロゴルファーかと疑いたくなる。

 一方、2月にタイで行われた米女子ツアー、ホンダLPGAタイランドは、日本からは成田美寿々堀琴音の2人が出場。成田は通算2アンダー44位、堀は初日82、2日目85とアマチュア並みの大叩きで最下位となり、3日目のスタート前に棄権(大会は予選カットなし)という体たらく。

 ちなみに優勝はJ・コルダ(米国)の通算25アンダー。堀はともかく成田とは23打差だった。

 このホンダLPGAタイランドには世界ランク上位者を筆頭に世界中のトッププレーヤーが参加している。米女子ツアーは1月から中南米、豪州、アジアと世界中を転戦。毎試合しのぎを削っている。この時期は国内女子ツアーはオフシーズンの真っただ中。それにもかかわらず日本選手(国内ツアーの)のほとんどは誰も国内から出ようとしない。また男子プロもマスターズで翌週の4月まで、試合がない。にもかかわらず、世界各地のツアーに積極的に挑戦しようという気概のある選手は少ない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり