“打高投低”が顕著に 春の高校野球で打撃戦が目立った理由

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 11―10とか、12―10とか、やたらと派手な打撃戦が目立ったのが今春のセンバツ高校野球だ。

 両チームの得点の合計が2ケタに達したのは35試合中13試合。実に3分の1強は壮絶な打ち合いだった。準々決勝以降の7試合に限れば、そのうち3試合は20点を超えた。

「春は投手力といわれるけど、最近は打てるチームでなければ、甲子園では勝ち上がっていけませんから」と、関東の甲子園常連校の監督がこう言った。

「打撃マシンや金属バットの性能が著しく向上した上、強豪校の多くは最新の機器を使ってウエートトレーニングを積んでいます。その結果、打撃のヘッドスピードが極端にアップした。プロ野球選手と遜色ない打球を放つ選手も珍しくなくなったのです。プロ注目の投手がひとりいるくらいでは、とてもじゃないが強力打線を抑えることなどできない。だったら打ち勝つしかないと、各チームとも打撃練習に力を入れるようになったのです」

「打高投低」の傾向がいよいよ顕著になってきただけに、投手を中心にディフェンス面を鍛えても限界がある。各校とも5点取られたら6点取ればいいと考えるようになったというのだ。

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