配球に変化 大谷に3勝目もたらした右ひじに優しい“新魔球”

公開日: 更新日:

 大谷の平均球速は156キロで、メジャーでは3位にランクされる。これに140キロ台後半のスプリットを投じれば、相手打者を面白いように打ち取れるため、多投したくなる気持ちは理解できるが、「肘への負担を考慮すれば、スライダーを決め球に選択したのは正解です」と前出の三井氏。

「スプリットを多投すると、握力が弱くなり、それを補おうと肘に余計な力が加わるため、それが靱帯を痛める原因とされています。開幕から1カ月でスプリットを減らし、スライダーやカーブを増やしたのは賢明な選択だと思います。日本ハム時代がそうだったように、大谷の生命線はスライダーです。そのスライダーがメジャーでも十分に通用することが証明できただけに、今後は投球の幅が広がるはずです。大谷はこれまで肘の故障に苦しんだ日本人投手と同じ轍は踏まないのではないか」

 ただでさえ大谷は、二刀流として難しい調整を強いられている。スライダーを新たな“魔球”とした大谷の投球スタイル変更は吉と出そうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?