6連勝の栃ノ心 大関昇進かかる“今場所のノルマ”は何勝か?

公開日: 更新日:

 横綱白鵬が平幕阿炎に一方的に押し出されて初黒星を喫する波乱のあった5月場所6日目(18日)。関脇栃ノ心(30)は、豊山を突き落として全勝を守った。

 前日は「ちょっと早いけど全勝優勝も……」と聞く担当記者に、「なに言ってるんですか。まだ5日目だよ」と言いながらも、笑顔を浮かべてまんざらでもなさそうだったが、自己最長タイの6連勝としたこの日は全勝についてはノーコメント。意識し始めた証拠だ。

 栃ノ心は、今場所が大関とり。初優勝を果たした1月場所は14勝1敗。先場所は10勝5敗だった。大関の昇進基準は「三役で3場所33勝以上」が目安とされている。1月場所は平幕だったが、優勝となれば話は別。つまり、今場所で9勝すれば昇進の“条件”は満たす。

稀勢の里の前例

 だが、ある親方は「9勝で昇進なんて、誰も認めない」とこう続ける。

「栃ノ心の関脇での最高成績は先場所の10勝。普通に考えて、関脇で10勝止まりの力士が大関で通用すると思いますか? 大関に上がる以上、一番の判断材料になるのは関脇での成績なんです。確かに初場所は優勝した。しかし、平幕と三役では対戦相手のレベルも異なる。直近3場所の成績が尻すぼみでは、大関として不適格と判断されてもおかしくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?