“ドン”理事長を土俵際に 日大現場職員クーデターの行方

公開日: 更新日:

「17年10月から田中理事長の覚えめでたい理事が事実上の運営権を握り、物品の調達窓口を一本化してからおかしくなった。例えば、学部ごとに独自調達していた卒業式の記念品を、今年から事業部が全学部一括して調達。大量購入しても一切値切らず、定価通りに注文し、ひんしゅくを買った。また、医学部の実験材料などの消耗品も事業部が調達。専門性が求められる分野なのに、門外漢の事業部が的外れなものを大量調達し、相当な不満がたまっているようです」(日大の元評議員)

 不満を爆発させた現場からの“告発”を受け、今後、田中理事長体制はどうなるのか。

「7000人超の日大教職員のうち、組合に加入しているのは250人程度。署名も強制力を持っていませんが、『報復人事』などといった言葉が全国ネットで報じられたインパクトは計り知れません。経営サイドは早期に対応しなければ、大学にとって大ダメージです。これまでの後手後手な対応を見る限り、幹部らは『いつか忘れ去られるだろう』と思っているのかもしれませんが、相撲部総監督の田中理事長はもはや土俵際。体制の刷新を世論に迫られる可能性は十分に考えられます」(大学ジャーナリストの石渡嶺司氏)

 今の状況じゃ、現役学生もOBも肩身が狭い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束