露呈した錬金術 日大・田中理事長の野望は“五輪に相撲を”

公開日: 更新日:

 相撲を五輪の正式種目にする――。

 日大アメフト部員の悪質タックル事件は、いまや社会問題に。内田正人前監督(62)が日大の常務理事を辞任しても、騒動は収まる気配がない。日大の経営体質にまでメディアのメスが入り、いまだ表に出てこない田中英寿理事長(71)がヤリ玉に挙げられているが、そんな日大トップの野望が「相撲を五輪種目にすること」だという。

 田中理事長は日大の相撲部出身。大学3年時に学生横綱になり、アマ横綱になること3回。延べ34個のタイトルを獲得した。

 83年に日大相撲部監督、94年にはJOC(日本オリンピック委員会)の理事に就任。その後、JOC副会長も務めている。

 広域暴力団の山口組組長や住吉会会長との交際疑惑が浮上したこともあって、JOC副会長は辞任したものの、現在も日本相撲連盟副会長や国際相撲連盟会長としてアマチュア相撲界では絶大な権力を握っている。

「JOC副会長は辞任しましたが、竹田恒和会長やその周辺とは昵懇の間柄。いまだに切っても切れない太いパイプがあるため、JOCには影響力をもっています」とはアマチュア担当記者だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ