“ドン”理事長を土俵際に 日大現場職員クーデターの行方

公開日: 更新日:

 日大教職員組合がきのう(11日)、都内で会見を開き、日大の“ドン”田中英寿理事長ら幹部の辞任を求める賛同署名を、学部・付属高校の専任教員の44・6%に当たる752人から集めたと発表。その後、大学側に提出した。なりふり構わぬ“ドン”体制に、いよいよ現場職員らの「クーデター」が始まった。

 会見した吉原令子副委員長は「報復人事の恐れがあるので、大学の非常勤講師、助教などに関しては(署名を)公開不可とした」と緊張した面持ちで語り、文理学部の初見基支部長は「アメフト部で起きた問題は、日大のどこで起きてもおかしくない問題」と指摘。さらに「田中理事長による一元統治だ」と大学のガバナンスを猛批判した。組合は今後も署名を集める方針だ。

 まるで北朝鮮さながらの恐怖政治だが、現場職員らの異例の体制批判は、いかに学内に鬱憤がたまっているかを物語っている。典型的なのが、日大の事務用品の販売、学生寮の管理などを一手に担っている「株式会社日本大学事業部」の運営に対する不満だ。

■恐怖政治への鬱憤は限界

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較