最大の後ろ盾も失い…楽天・梨田監督“電撃辞任”の全内幕

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 16日に楽天の梨田昌孝監督(64)が成績不振を理由に辞任した。とはいえ、「現場とフロントとの間で『コミュニケーション不足』もあった」と放送関係者がこう言った。

「楽天は12球団に先駆けてトラックマンを導入。チーム統括本部内の『チーム戦略室』が打順や起用について梨田監督に提案し、指揮官もこれを受け入れてきたが、今季は打撃不振もあってチーム戦略室の意向が強くなった。打順はほぼ日替わりとなり、メンバーを固定して、どっしりと戦いたい梨田監督のやり方とはいよいよかけ離れていった。梨田監督の頭にはなかった若手がフロント主導で一軍に昇格したこともありました」

 フロント主導はあくまでもチーム方針だが、楽天ではそれを「行き過ぎだ」と受け取る向きがあったという。

「星野(仙一)さんが1月に亡くなったことで、潮目が大きく変わったかもしれません」とは、さる楽天OB。

「楽天は2015年、大久保監督時代に三木谷オーナーの『現場介入』が取りざたされたこともあり、14年限りで監督退任後、シニアアドバイザーだった星野さんが15年9月に取締役副会長に就任、編成面を一任された。球団内では以前からデータ重視の傾向はあったが、星野さんは現場の意見を吸い上げ、発言力もあったため、フロントからの防波堤となっていた。『現場は現場でしっかり考えてやれ』と激励された人間もいる。その星野さんが亡くなってから、なんでも球団主導で物事が進むことが増えていったのです」

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