優勝誓う新大関・栃ノ心 モンゴル勢より怖い“本当の敵”

公開日: 更新日:

「(名前の)字が大きくなってうれしいね。(凱旋帰国は)楽しかったよ。今度は優勝したい」

 満面の笑みでこう話すのが、新大関の栃ノ心(30)だ。

 25日に発表された7月場所(名古屋)の新番付。栃ノ心は5月場所後に昇進を果たし、晴れて西の大関として土俵に上がることになる。

 そんな新大関にとって、最大の敵になるのがモンゴル勢……というわけではない。確かに彼らも強敵だが、何よりも懸念されるのが自身の腕力だ。

 無双の怪力を誇る栃ノ心は、つりを得意としている。しかし、平幕だった2013年に180キロの巨漢、徳勝龍をつった際、右ヒザの前十字靱帯を断裂。長期離脱を余儀なくされ、一時は幕下まで転落した。

 当時よりは相撲もうまくなっているものの、こと大関となれば、そのプレッシャーは平幕とはケタ違い。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)も、「大関は常に優勝に絡まなきゃいけない」と話している。勝ち急ぐあまり、無理な体勢からつって、再び足を痛めようものなら悲劇の再現。年齢も30歳だけに、大ケガは致命傷になりかねない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで