著者のコラム一覧
八塚浩

1958年10月16日生まれ。千葉県出身。立教大学卒業後、ラジオ福島に入社してアナウンサー。88年に独立。91年にセリエAでプロサッカー実況のキャリアをスタート。欧州CLは94年から担当している。現在はスカパー!のセリエAとCL、Jスポーツのプレミアリーグ、DAZNのJリーグの実況など。W杯は02年日韓大会開幕戦、06年ドイツ大会準決勝、10年南ア大会決勝などを現地から実況した。

ヒディンクは言った 決勝Tを勝ち上がるには「豹変」が必要

公開日: 更新日:

 日韓、ロシアでのスペインのPK戦敗退を重ね合わせつつ、韓国を日韓大会4強に引き上げたオランダ人監督ヒディンクの「1次リーグは論理的に戦う」「決勝Tは豹変しながら戦う」という言葉を思い出しました。

 彼は、1次リーグでは「負けない戦い」が必要となるので対戦相手をしっかり分析し、論理的に戦って勝ち点を稼いでいくと話してくれました。

 そしてトーナメント方式の決勝Tでは、論理的なプレーだけでは勝ち上がれない。相手がアッと驚くような攻撃のアイデア、戦術、選手起用を積極的にトライしていってチームに変化をつけることが大事となる。

 ちなみに「豹変する」は「奇をてらう」のではなく、ずっと隠し持っていた「■」を「むく」という意味だ――。そう説明してくれました。

 日本が8強入りをかけた戦いでベルギーに2―0から逆転負けを食らいました。ベルギーは試合終了間際、相手CKをGKがキャッチ。そこから恐ろしいカウンターを繰り出し、見事な決勝ゴールを決めました。

 勝負どころで■をむいたベルギー。勝者にふさわしいチームでした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 2

    ソフトB近藤健介の原動力は「打倒 新庄日本ハム」…憂き目にあった2022年の“恩返し”に燃える

  3. 3

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  1. 6

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  2. 7

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  3. 8

    藤浪晋太郎に日本復帰報道も、古巣阪神出戻りは「望み薄」…そして急浮上する“まさか”の球団

  4. 9

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 10

    自民・鶴保失言「運のいいことに地震」で苦戦の二階ジュニアに赤信号…参院選“仁義なき紀州戦争”決着か