逮捕・不起訴の佐野海舟、森保J復帰までの「深い苦悩」を読み解く
ドイツ・ブンデスリーガ1部の第4節・アウクスブルグ戦でマインツ所属の日本代表MF佐野海舟(24)が、ドイツ移籍2シーズン目でブンデスリーガ初ゴール。アシストも決めて4-1の勝利に貢献した。
もちろん守備でも大きな存在感を示し、文句なしのマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。この佐野の活躍を観れば、2026年北中米W杯で日本が躍進するためには、不可欠な人材ということが分かるだろう。10月のキリンチャレンジカップ(10日・パラグアイ戦=大阪、14日・ブラジル戦=東京)の代表メンバー発表が2日に行われ、佐野も名を連ねるだろうが、代表復帰を果たすまでに本人には深い苦悩があった。サッカージャーナリスト・森雅史氏が読み解くーー。
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2026年北中米W杯アジア最終予選・インドネシア戦が終わった後、佐野は報道陣に呼び止められるたびに足を止めた。
佐野がオーストラリア戦、インドネシア戦の2試合ともに起用されたのは、森保一監督が「少しでも早く馴染むようにプレーの機会を多く与えたい」と思ったからだろう。佐野はオーストラリア戦こそぎこちなかったものの、インドネシア戦ではより自分の良さを出そうとプレーしていた。