初優勝と大関取り濃厚も…御嶽海から抜けない“アマ意識”

公開日: 更新日:

 今場所が「旬」であることは間違いない。

 20日、御嶽海(25)が大関豪栄道を破り、12勝1敗。立ち合いこそ当たり負けしたものの、うまくいなして、背を向けた大関を送り出した。

「体が反応できていた」

 と話した御嶽海は、唯一の1敗力士。全勝はおらず、他は3敗以下とあれば、初優勝は時間の問題だ。「三役で3場所33勝」が昇進基準とされる来場所の大関とりにも弾みがつく。

 持ち味は基本に忠実な押し相撲。取り口にクセがなく、東洋大出身ながら大卒力士にありがちな小手先の技術に頼ることもない。問題があるとすれば稽古に対する意識だろう。稽古嫌いを地で行き、周囲から「必死にやれば、もっと強くなるのに」といわれている。

 当の本人は以前、「Number PLUS」(2017年3月発売)のインタビューで、こう反論していた。

「例えば幕下でガンガン稽古して、3年後に強くなると言われても、その頃にヒザがボロボロで関取になれなかった、では意味がない。今このときの稽古を自分なりにやって、今結果を出さないと。僕は今を生きている。現役寿命を短くするとしても、そこは変えたくない」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方