古傷の右膝負傷で休場…横綱白鵬をむしばむ“勤続疲労”

公開日: 更新日:

 床に貼られたビニールテープに足を滑らせてケガ――。横綱の休場の原因としては、情けないにもほどがある。

 11日に休場を発表した横綱白鵬(33=写真)。2日目の正代戦の前、支度部屋でのアクシデントで右足を負傷した。4日目のこの日は午後になっても痛みが治まらず、病院で「右膝蓋腱損傷、右脛骨結節剥離骨折の疑いで2週間の安静を要する」と、診断された。現在は腫れがひどく、右膝を曲げられない状態だという。

 白鵬は今年に入って、3度目の休場。1年で3回も休むのはもちろん、自身初だ。昨年11月場所以来、優勝から遠ざかっており、残り14勝に迫った幕内通算1000勝も、来場所以降にお預けとなった。

 白鵬はここ1年で、左膝や両足親指を負傷している。そこにきて、古傷の右膝まで痛めた。

 この日、解説を務めた北の富士氏は、

「(ビニールテープで足を滑らせたのは)注意が足りないというか……。それくらいで膝をやるということは、弱ってきたのかな」

 と話していた。横綱に昇進したのは2007年。33歳という年齢もさながら、その体は“勤続疲労”でボロボロだ。20年東京五輪まで現役を目指すという白鵬だが、その夢はかないそうにない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり