二刀流を早々に断念 中日ドラ1根尾昂「遊撃一本」の勝算

公開日: 更新日:

■小園との決定的な違い

 なにしろ、遊撃手としての課題は多い。本格的に遊撃に挑戦したのは2年生から。それまでは主に投手兼外野手だった。内野手としてのイロハを完全に習得する時間があったとは言い難い。

「同じ遊撃手で4球団が競合した小園海斗(報徳学園↓広島)と比較するとハッキリする」

 こう語るのは、小園を1位指名した球団の編成幹部である。

「根尾は肩が強く、足もあるが、ショートは難しいとみている。打球に対する一歩目の反応がどうしても遅れるのです。内野手としての細かいステップもまだ物足りない。二遊間、三遊間の強い打球はもちろん、ドン詰まりの弱い打球の処理はヨーイドンの反応が大事。その点で小園は一歩目の反応が抜群によく、小さなステップもできるから、バウンドに合わせた捕球もできる。遊撃手としての実力は、現時点で小園が上です」

 プロでの遊撃手としてはまだまだ物足りない。なのに“外野”の声に流されて二刀流なんてやっていたら、出遅れは必至だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  1. 6

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  2. 7

    投手大谷の「オープナー起用」は逆効果…ド軍ブルペンの負担は軽減どころか増す一方

  3. 8

    "花田家と再婚"は幸せになれる? 元テレ東・福田典子アナに花田優一との熱愛報道も…恋多き一族の因縁

  4. 9

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  5. 10

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”