巨人のお寒い三軍事情 金満でも“ソフト甲斐”が育たぬ理由

公開日: 更新日:

「これからの巨人に、こういう選手が育ってくるのだろうか。懐疑的にならざるを得ませんね」

 巨人OBの評論家、高橋善正氏がこう言った。 前日3日に決着した日本シリーズでソフトバンク甲斐拓也(26)がMVPを獲得。6試合で打率.143、打点ゼロながら、シリーズ記録を更新する6連続盗塁阻止の強肩「甲斐キャノン」が評価された。

 甲斐は2010年の育成ドラフト6位で入団した叩き上げ。8年目にして「日本一の捕手」に成長したわけだが、冒頭の高橋氏は、

「メディアの報道を見る限り、巨人は再び補強によるチームづくりに大きくかじを切るようだ。球団から編成を含む全権を託された原監督の意向であり方針だろう。4年連続V逸中という危機的状況にあるのはわかるが、カネに飽かせた大補強によって、また若い芽が摘まれるのではないか。生え抜きの若手を我慢強く育ててこそ、長期的なチーム力の安定が実現することは、ソフトバンクや広島が証明しているはずなんですが……」

 と言うのである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった