日ハムだけが評価 吉田輝星の意思の強さとプロ入りの覚悟

公開日: 更新日:

 ドラフトの1位入札はゼロ、クジで外した球団が8つもありながら、日本ハムの単独指名だったのが金足農の吉田輝星だ。

 栗山監督は「(1位入札だった)根尾と吉田の評価は一緒だった。どっちでいくか、4時間以上の会議で、最後まで詰めた」と言った。根尾と吉田は最後の最後まで、甲乙付け難かったということだ。

 夏の甲子園準優勝投手にして、人気や知名度はバツグン。だが、日本ハムが根尾と同等、他球団以上に吉田を評価したのはその意志の強さ、プロで生きていくうえでの覚悟だという。

 吉田は当初、八戸学院大に進学予定だった。高2から指導を受けた八戸学院大の正村監督を前にして、「お世話になります」と頭を下げたこともある。

 夏の甲子園で結果を出し、U18で日本代表のユニホームを着て投げているうちに気持ちは大きくプロ入りに傾いたものの、父親や吉田の恩師でもある金足農の嶋崎元監督は最後まで「大学進学」を勧めた経緯がある。

「日本ハムは周囲の説得を振り切ってプロ入りの結論を出した吉田の意欲や意志の強さを買ったと聞いています」と、ある日本ハムOBがこう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  2. 2
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  3. 3
    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

  4. 4
    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  2. 7
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  3. 8
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  4. 9
    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

  5. 10
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間