快進撃の貴景勝 来場所の大関とりで試される「真の強さ」

公開日: 更新日:

 重戦車さながらの勢いだ。ただ1人、1敗を守っている貴景勝(22)が21日も勝利。栃煌山を突き押しで攻めると、タイミングをずらしてからはたき込んだ。175センチ、170キロのずんぐり体形を生かした下からの攻めを武器に、これで10勝1敗。高安ら3力士が2敗で追っているとはいえ、初優勝も現実味を帯びてきた。

 となれば、期待がかかるのが来場所の大関とりだ。大関の昇進基準は「三役で3場所33勝以上」。先場所は小結で9勝6敗の成績だった貴景勝は、今場所と来場所を合わせ、24勝以上なら条件をクリアできる。今場所すでに10勝していることを考えれば、無理な数字ではないだろう。

 だがしかし、来場所こそが正念場だ。

 貴景勝の突き押しの強さは、角界ではトップクラス。それでも、真正面から次々に対戦力士を粉砕している今場所ほどの強さは、以前にはなかった。ほとんどの力士は「ここまで強かったとは……」と目をみはっているはず。

 三役経験のある某親方は「今場所と同じ相撲で勝てるかどうか」と、こう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」