リオで112年ぶり復活も…ゴルフが五輪競技に向かない理由

公開日: 更新日:

「時短」で済めばいい。国際陸連(IAAF)は6日、五輪や世界選手権などで行われる競歩の50キロと20キロの2種目について、30キロと10キロに短縮する案を3月の理事会に諮ると発表。承認されることはほぼ間違いなく、2021年1月から実施される。

 あらゆる競技で試合時間の短縮が進んでいる。主な理由はテレビ局の事情によるものだが、ダラダラと見せ場もなく続く長時間のライブ中継は視聴者に飽きられやすい。短時間で決着がつく方が視聴率が期待でき、国際オリンピック委員会(IOC)も、試合時間の短縮を奨励している。短時間で勝負がつく柔道でさえも、東京五輪へ向けてルールが変わり、男子の試合時間が5分から4分となった。

 陸上の競歩に話を戻せば、リオ五輪男子50キロの優勝タイムは3時間40分58秒。29位からは4時間を超えた。30キロに短縮されれば2時間~2時間30分程度になる。

■トップ選手も出場に消極的

「商業化が進む五輪は、放映権が高騰を続けている。世界の人々に視聴してもらうため、競技(ルール)はわかりやすく、試合時間は短くという傾向が続いている。男女各60人が4日間72ホールのストロークプレーで順位を争うゴルフはその対極にある。しかも、選手は18ホールに分かれてプレーするので試合の流れがわかりにくいし、現地での観戦もしづらいですから」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘