著者のコラム一覧
八塚浩

1958年10月16日生まれ。千葉県出身。立教大学卒業後、ラジオ福島に入社してアナウンサー。88年に独立。91年にセリエAでプロサッカー実況のキャリアをスタート。欧州CLは94年から担当している。現在はスカパー!のセリエAとCL、Jスポーツのプレミアリーグ、DAZNのJリーグの実況など。W杯は02年日韓大会開幕戦、06年ドイツ大会準決勝、10年南ア大会決勝などを現地から実況した。

試合終盤に逆転 シャルケ戦でマンCの底力を見せつけられた

公開日: 更新日:

 リードしたマンCは無理をせず、シャルケのカウンター攻撃をいなしながら試合を進めていきましたが、38分に想定外のピンチを迎えました。

 シャルケのMFカリジウリの放った左足シュートが、ペナルティーエリア内のマンC・DFオタメンディの右手に当たりました。主審はハンドの反則を取らなかったのですが、CLの決勝T1回戦から採用されたVARによって判定が覆り、PKを決めたシャルケが同点に追い付きました。

 この場面で主審はピッチ脇のビデオで視認することなく、VAR室との無線のやりとりでハンドを宣しました。ここまで随分と時間がかかってしまい、早い段階でビデオを確認すれば良かったのでは――と思いました。

 地元の声援を一身に受けたシャルケが、アグレッシブにプレーして2―1とリードして迎えた後半40分でした。アグエロに代わって途中出場のマンC・FWサネが素晴らしいFKを叩き込み、終了間際にはFWスターリングが勝ち越し点をゲット。「シャルケが2―1で勝たなければならない試合だった」と思いながら、終盤の2得点で劇的な逆転勝利を収めたマンCの底力に「強い!」とうならされました。

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