広陵・中井哲之監督が語る「指導歴35年」の秘訣と指導方針

公開日: 更新日:

「『若い時と今と、同じことを言っている』と教え子が言ってくれる。勝つためだけなら、高校の選択肢はたくさんある。今の子なら、自由気ままとまでは言わんでも、褒めてさすって、その気にさせとった方がよう動くでしょう。大人の世界は好き嫌いは関係なく付き合わないといけないが、好き嫌いで判断するのは子どもの“特権”なんです。なので、この人に怒られるならしょうがない、怖いじゃなく、信頼される存在でないと」

 ――そのためにどんな言葉を?

「入学を希望する中学生には『親が好きか?』と聞く。『一番大事な存在である親にきちんと挨拶せえよ、そしたら親は野球をさせてよかった、この学校に預けてよかったと思ってくれるんだぞ』と。高校に行って野球ができるということは、親御さんが何かを我慢している。何万円もする洋服を買わず量販店のにしたり。そういうことは中学生にはわからない。保護者とは? 年に1回の保護者会以外は接しない。利害関係があるから僕が勘違いされるし、子どももかわいそうです」

 ――勝利至上主義の学校とは一線を引いていると。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気