岸と則本不在でも2位浮上 楽天の“逆転劇”を支える要因とは

公開日: 更新日:

 2度もゲームをひっくり返した。

 19日、楽天ロッテに先制されながらも逆転勝ち。単独2位に浮上した。ここまで21勝(20敗1分け)のうち、14勝が逆転勝利(先制後に逆転され、再逆転した2試合を含む)。「逆転の楽天」を支えるのは、打線だけではない。

 楽天は則本と岸のエース二枚看板が不在という非常事態。それでも上位に食らいついている大きな理由は、中継ぎ陣を管理する投手コーチの「やりくり上手」だろう。

 この日も先発の福井が序盤に崩れ、四回途中4失点で降板。その後、5人の継投で試合をモノにした。チーム防御率4・59はリーグ5位と振るわず、伊藤投手コーチは「いやあ、やりくりはできていないよ」と謙遜する。「打線がいい分、延長戦や接戦が多いので、調子のいい投手を優先すると登板数がどうしても増えてしまう」と、読めない試合展開が多いゆえの悩みも尽きない。

「その代わり、『負け試合』に関しては諦めて辛抱して、いくら打たれても代えない。他のピッチャーの負担になるから。正直、飛び抜けてすごいピッチャーはいないけど、各自がみんなそれぞれの仕事を自覚を持ってくれていると思います」

 岸は早ければ24日にも一軍に復帰するが、6月末には12連戦が控える。ベンチの腕の見せどころだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情