大船渡は甲子園へ佐々木どう起用 元横浜高の名参謀が語る

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 少しでもスタミナを温存するため、準々決勝まではリリーフ待機という方法もある。小倉氏は「いきなり先手を取られるリスクがあり、大船渡では現実的ではないかもしれない。ただ、佐々木に次ぐ力を持った投手に自信があれば、佐々木は五~六回から4~5イニングを投げて試合を締めるという作戦も考えられます。先発して0―0の展開なら四~五回でマウンドを降りられないが、リリーフなら展開を見ながら登板できます」と話す。

■「1試合の中で球威を落とさない」

 県大会で優勝するためには、今後2度の連投をクリアする必要があるが、佐々木は5月に2度、今月に入り1度、実戦での連投テストを計3度行っている。小倉氏が続ける。

「つまるところ、準決勝、決勝まで佐々木のスタミナが持つか、にかかっています。最速163キロといっても、基本的に直球は140キロ台。ポイントは1試合の中で球威を落とさないこと。序盤に147~148キロが出ても、終盤に5キロ落ちて142~143キロになったら、まず打たれます。速い球に目が慣れていれば、143キロでも遅く見えるからです。1試合を通じて球速をキープできるか。もしくは終盤に上げていければ、勝機が見いだせるかもしれません」

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