開幕まで1年 JOC山下会長「初仕事はマスコミ排除」の波紋

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 東京五輪開会式までちょうど1年となった24日、組織委員会は都内で記念セレモニーを開いてメダルのデザインを発表。各地でさまざまなイベントも開催され前景気をあおったが、その裏でJOC(日本オリンピック委員会)とスポーツマスコミが激しいつばぜり合いを繰り広げていることが分かった。

 冒頭のイベントにも出席していた山下泰裕JOC会長(62)が、理事会から記者クラブを締め出そうとしているのだ。

 25日発売の「週刊新潮」も報じているが、これまでJOCは常務理事会と人事に関する理事会以外は、原則として公開していた。

 しかし、山下会長は6月末の就任当初から理事会の一律非公開化を提案。記者クラブが反発を強めている。

 事情に詳しいスポーツライターの津田俊樹氏が、今回の騒動についてこう話す。

「JOC発足前の日本体育協会(以下、体協)時代から、人事案件以外は報道陣への公開が基本。それはJOC発足後も続き、完全非公開となったのは、記憶している限りでは1980年モスクワ五輪のボイコットでの採決のときだけです。竹田前会長が疑惑を残したまま退任したにもかかわらず、しかも、時代に逆行する非公開化とは信じられません。山下会長の初仕事が報道管制とは、まるで親交の深いロシアのプーチン大統領流です」

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