メルカリが経営権取得で…鹿島は“常勝軍団”でいられるのか

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 Jリーグを8回制覇するなど計20冠の名門クラブの鹿島が“身売り”されることになった。フリーマーケットアプリの運営を手掛けるIT企業のメルカリ社が、鹿島の株式を61.6%取得することで親会社の日本製鉄と合意したことが、30日に発表されたのである。

 メルカリ社は一昨年4月に鹿島とスポンサー契約を結び、ユニホームの前面上部に企業ロゴを載せていた。

 鹿島の前身は住友金属工業蹴球団。住友金属が1947年の創部から支え続け、2012年に新日本製鉄と経営統合した後も、鹿島の筆頭株主を務めてきた。日本製鉄は今後も株式11%を有し、スポンサーとして鹿島に関わっていくというが、重厚長大系企業から急成長のベンチャー企業に経営母体が移るというのは、画期的な出来事と言っていいだろう。

 ネット広告大手のサイバーエージェントが2006年から2年間、東京Vの株主となって胸のメインスポンサーも務めた。そして18年にJ2町田の株式の80%を取得して経営権を獲得したが、同様にメルカリも、まずは鹿島の胸のメインスポンサーになって実績を積み、それから本格的にクラブ経営に乗り出そうとしているという噂が流れていた。

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