「殴られる方がマシ」鉄拳制裁より悪質な“パワハラ”の実態

公開日: 更新日:

「殴る、蹴るというのとは違うけど、『それ、パワハラでしょ』というのは結構ある」

 こう言うのは、パ・リーグ某球団に所属する30代の選手だ。

 つい最近も、「それで二軍の若手選手に泣きつかれた。ある意味では鉄拳制裁より悪質です」とこう続ける。

「自分のときもそうでした。二軍には例えば打撃担当でも最低2人のコーチがいて、指導を受ける中でどちらの顔も立てなければいけない。困るのは、教えることが違うとき。当然、指導法やアドバイスには自分に合う、合わないがあって、合う方のコーチの言うことを聞くと、もう一人が『そんなことは教えてねえだろ!』と怒るなんてことがよくあるんです。怒鳴られるだけならまだいいんですけど、ヘソを曲げた方のコーチが年上だったり、格上だったりすると、『おまえはもう使わない』と試合に出してもらえない。僕に泣きついてきた二軍選手はまさにそれで、以来、完全無視されてるそうです。試合に使ってもらえなければ、給料に響くし、選手生命にも影響する。殴られて使ってもらえるなら、そっちの方がマシ。従順かそうでないかで仕事を奪うなんて、パワハラ以外の何ものでもないでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも