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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

86歳の大長老OBが影響力を持ち続ける阪神の気持ち悪さ

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 しかし、日刊スポーツはこの“ベンチは”の文字を小さく目立たないようにしていたため、あたかも吉田氏の意見かのような印象を抱かせる仕上がりになっていた。要するに阪神唯一の日本一監督である大長老の吉田義男氏が、若輩者かつ外様である矢野監督の采配に物申した――そんな刺激的な図式を1面で大きく報じたということだ。

 そして、それから10日後、ご承知の通り矢野監督は大山の4番外しを断行した。吉田氏の意見に従ったのかどうかはわからないが、それはともかくとして、私としてはこの流れそのものに嫌な空気を感じた。在阪マスコミが大物OBの印籠を使いながら、しかも巧妙に発言の印象を操作しながら、阪神監督にプレッシャーをかけているかのような、そんな阪神おなじみの光景である。

 だから、阪神という球団は特殊だといわれるのだろう。いくら吉田氏がかつての名遊撃手かつ日本一監督とはいえ、86歳という年齢を考えると、活躍していた時代があまりに古すぎて、現代プロ野球にどこまでついていけているのかは疑問が残る。しかし、阪神の周辺マスコミではそういう人物がいまだにスポーツ紙の1面を飾れるほどの影響力を持っているのだ。

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