遼44位T発進…男子ツアーの浮沈かかる“3戦連続V”に赤信号
【RIZAP KBCオーガスタ】初日
初日は九州北部を襲った豪雨の影響で、スタート時間が約4時間も遅れた。3戦連続優勝のかかる石川遼(27)は、午後4時10分に10番から発進。ハーフターン後の2番終了時点で中断のサイレンが鳴り、2アンダー、暫定44位タイにいる。暫定首位はホールアウトした池田勇太(33)の8アンダーだ。
女子プロ界は渋野の全英優勝や黄金世代の活躍で大いに活気づいているが、スター不在の男子ツアーは置き去りにされている。
選手会長の石川は「自分が盛り上げなければ」という強い責任感を持って大会に臨んでいる。3戦連続Vは自分のためというより、男子ツアーのためでもある。
しかし、前線が停滞する九州北部は週末にかけても雨が続く予報となっている。天候が荒れてプレー続行が無理なら36ホールで競技は成立。雨中で競技が続けられればグリーン上でボールはよく止まるが、国内男子ツアーで唯一のコーライグリーンでは思うようなパッティングが打てない。「悪天候は先行逃げ切り」がトーナメントの鉄則だ。
石川は、義母が22日に亡くなり、葬儀のために現地入りしたのは28日の夜。いろいろな思いを背負ってプレーしている。第1ラウンドの残りは、30日午前8時から消化して、第2ラウンドは10時開始予定だ。遼の2日目はいかに……。