中日で32年ぶり快挙 ドラ2梅津が3連勝で新巨人キラー襲名

公開日: 更新日:

 未完の大器が32年ぶりの快挙をやってのけた。

 3日の巨人戦でドラフト2位新人の梅津晃大(22=東洋大)が先発。5回1失点の好投で、デビューから3連勝を飾った。中日で初登板からの3連勝は、1987年の近藤真一以来、2人目の快挙となった。

 187センチ、90キロの恵まれた体格ながら、東洋大では故障などもあり、3年春までリーグ戦の登板はゼロ。結局4年秋の最終登板のリリーフで挙げた1勝のみに終わった。

 中日に2位指名されて臨んだ1月の新人合同自主トレ中、今度は「軽度の右肩インピンジメント症候群」で離脱。いきなり出はなをくじかれたが、二軍で門倉投手コーチの指導を受け、静かに牙を研いできた。

「門倉コーチが近鉄時代に同僚だった岩隈が故障明けにそうしていたように、無理をして低めに投げず、高めに回転のいい球を集中的に投げた方がいいと指導。梅津はこれまで長い手足を持て余していたが、身長193センチの門倉コーチと出会い、回転のいいボールが投げられるようになったのは大きかったのではないか」(中日関係者)

 東洋大時代、巨人も梅津を上位候補としてリストアップ。最後までマークを続けていたが、故障の不安などを考慮し、指名を見送った経緯がある。

 3勝中、巨人戦2連勝。新巨人キラー誕生なら、巨人にとって逃した魚は大きかったことになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  3. 3

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」

  5. 10

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも