山田隆道
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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

最も影響を与えた旗振り役 松坂大輔は永遠に“世代”の象徴

公開日: 更新日:

藤川球児が孤軍奮闘の活躍も…

 阪神の大ベテラン・藤川球児の活躍が目覚ましい。今季は終盤から、かつての定位置であるクローザーに復帰して以降、39歳にして全盛期に勝るとも劣らない安定した投球を続け、阪神のCS進出の立役者となった。

 代名詞である火の玉ストレートは、球速こそ落ちたものの、切れ味は往時と変わらない。あの独特のホップするような球筋は今も昔も美しく、思わず見とれてしまう。

 今季のペナントレースが終了した時点で日米通算243セーブ。節目の250セーブにいよいよ迫ってきた。順調にいけば、来季早々に松坂世代第1号となる名球会の入会資格を得るだろう。

 かつて球界を席巻した松坂世代も一人また一人と現役を退き、今や藤川が孤軍奮闘していると言っていい。なにしろ、肝心の松坂大輔中日を退団し、来季の所属先も未定の状態なのだから、藤川とは雲泥の差だ。

 正直、今の松坂では、たとえ来季も現役を続けられたとしても、藤川のような大復活とはならないだろう。彼のピッチングは寄る年波や度重なる故障もあってか、すっかり衰えてしまった。それでも現役にこだわる姿は、燃え尽き方を模索しているようにも見える。

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