日本をラグビーW杯初の8強に導くジョセフHCを“丸裸”にする

公開日: 更新日:

信賞必罰

 自身の信念にそぐわない選手は使わない。「チームは15人で戦う。スター選手は必要ない」との考えは、就任直後から一貫している。「NZハイランダーズのHC時代、無名だった選手を叩き上げ、スーパーラグビーで優勝した経験と自信がそうさせている」とは、マスコミ関係者。

「6月に発表された41人の最終選考メンバーから、CTB立川理道とWTB山田章仁が外れた。15年W杯の代表メンバーで、能力も高かった2人の落選は賛否を巻き起こした。しかし、ジェイミーはチームで戦うという理念にそぐわない選手は、いくら実力があっても起用しない。例えば今W杯で全く起用されていないSH茂野にしても、同ポジションの流が成長したこともあるが、9月の南アとの壮行試合で独善的なプレーが見られたことが影響したともっぱらです」

■日本文化への理解

 サニックス時代の95年から02年まで在住。ひらがなは読める。魚が好きで、寿司や刺し身、ブリカマなども食べる。酒も好きで、福岡在住時は焼酎も口にした。

 16年、協会から日本代表HCの打診を電話で受けた際には、家族で九州縦断旅行をしている最中だったとか。

 現役時代、NZのビール「TUI(トゥイ)」の営業マンをしていたこともある。ビールの栓を豪快に歯で開けることもある。

 W杯期間中、宿舎には赤い甲冑と小さい黒い甲冑、さらに日本刀を持ち込んだ。大会前の宮崎合宿最終日には、選手、スタッフ全員で君が代の歌詞に登場する「さざれ石」がある日向市の大御神社を訪問。選手全員で君が代を歌った。外国人選手が31人中15人を占める中、文化を通じて日本を意識させることで、一体感をつくり上げようとしている。

【写真特集】ラグビー日本代表が快挙 4連勝で初のベスト8進出
【写真特集】
日本がサモアを破り3連勝
【写真特集】
日本大金星!強豪アイルランドを撃破
【写真特集】
ラグビーワールドカップが開幕 松島3トライで初戦を快勝

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ