日本をラグビーW杯初の8強に導くジョセフHCを“丸裸”にする

公開日: 更新日:

華麗なる経歴の持ち主

 1969年11月21日、ニュージーランド(NZ)・ブレナム生まれの49歳。現役時代は196センチ、105キロ。5歳でラグビーを始める。家族は妻と1男3女。現在は単身赴任中。

 オタゴ大卒業後にNZ代表入りし、95年W杯で準優勝。95年から2002年まで福岡・宗像のサニックスでプレーした。99年W杯では日本代表メンバー。主にナンバー8で出場し、代表9キャップ。

 03年に現役引退後はウェリントン代表コーチ、マオリ・オールブラックスHCなどを歴任。15年にはスーパーラグビーのハイランダーズのHCで優勝した。NZ代表のHC候補にも挙げられるが、もう一つの夢だったという日本代表のHC就任を決断した。

■ルーツ

 ニュージーランドの先住民・マオリの血をひく。ニュージーランド代表のオールブラックスのトレードマークになっている「ハカ」は、マオリの伝統的踊りだ。ロシアとの開幕戦前、日本代表選手全員にお守りとしてマオリ族伝統の装飾品である「トキ」(力や勇気、名誉の意味が込められている)を贈った。

■心理学を専攻

「レジリエンス」という言葉をよく使う。オタゴ大で心理学を専攻。来る20日の南ア戦に向け、代表の長谷川スクラムコーチには、「あまり選手にあれこれ言いすぎないように」と選手のメンタルに配慮した指示をしたという。

■サニックス時代

 サニックスの創業者である宗政前社長(故人)に可愛がられ、家族ぐるみの付き合いがあった。チームメートを自宅へ招き、手料理を振る舞うことも。九州の放送関係者が言う。

「NZ伝統の『ハンギ』という肉や野菜などの蒸し料理がある。地面を掘って、底に焼けた石を並べ、その上に食材を入れた籠を置く。さらに湿った布をかぶせて、土で埋める。3~4時間かけて、じっくり火を通すのです。ジョセフはサービス精神が旺盛。母国の料理を味わってもらいたいと、わざわざサニックスのグラウンド脇に大きな穴を掘り、調理した」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も