八村「NBAの壁」をぶち壊すには“わがままメンタル”が必要

公開日: 更新日:

 日本人ルーキーがプロの壁にぶち当たっている。

 米プロバスケットボールNBAのワシントン・ウィザーズの八村塁(21)のことだ。

 2日(日本時間3日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦は、22分間の出場で自己最少の4得点。ペイントエリア(ゴール前)でのシュートは相手ディフェンスに何度となくブロックされ、開幕からの2ケタ得点は4試合で止まった。

 順調なスタートを切りながら、NBAの壁に阻まれた新人にエースのブラッドリー・ビールは「ルイ(八村)は時々、消極的になる。もっとセルフィッシュ(自己中心的)にプレーしていいと思う」とアドバイスしている。

 ミスを恐れて持ち味である攻撃的な姿勢を失うよりも、ルーキーらしく自分を前面に出してガツガツとプレーしろというのだ。

 エースのアドバイスと似たようなことは、ゴンザガ大時代の恩師であるマーク・ヒュー・ヘッドコーチ(HC)からも耳にタコができるほど言われてきた。

 高校卒業後、渡米した八村は当初、英語が話せない引け目もあったのだろう。自身が外国人であることや、チームメートへの遠慮もあって、コート上で個人プレーに走るケースは少なかった。自身が上級生となり、エース格になっても控えめな性格は変わらず、しびれを切らしたヒューHCから、試合後のインタビューで大口を叩くように命じられたこともあるくらいだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因