五輪代表1枠に直結も…MGCファイナルが盛り上がらない理由

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記録は絶望的

 ある実業団の関係者が言う。

「福岡国際には9月のMGCを走った藤本拓(9位)、福田穣(22位)、佐藤悠基(23位)の3人が出場する。彼らには申し訳ないが、設定された記録以内で走るのは絶望的です。1991年のコース変更で海沿い部分のルートが大幅カットされてからも2時間5分台の記録は外国勢が2回出しただけ(右表)。持ち時計が最も早い福田でさえ2時間7分57秒ですから。女子のさいたま国際も記録が出ないコースで有名。しかも、全日本実業団女子駅伝が24日に終わったばかりで有望選手は出てこない。福岡には世界陸上に出場した川内優輝(29位)が出てきて、これが99回目のマラソン。残念ながら川内参戦のほうが話題になっているぐらいです」

 選考の透明性を求めて9月に一発勝負のMGCが行われた。そこで3人の代表が決まればわかりやすいのだが、そうなるとマラソンシーズンの男女6レースは見向きもされなくなる。わざわざ1枠残してファイナルにも注目してもらおうということだったのに、男女とも初戦は寂しい大会になりそうだ。

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