マラソン開催地変更より深刻…観光業界を悩ます「嵐ロス」
2020年東京五輪のマラソン競技が、開催日程を変えずに札幌で実施される可能性が高まっている。大会最終日に行われる男子マラソンは、メインスタジアムの閉会式で表彰を行うのが通例。それを覆して表彰も札幌でやる案が浮上しているようだ。
トップランナーの迫力ある走りを沿道から見守ろうと考えていた東京のファンには残念な結果になりそうだ。
東京で実施する競技が減れば、ホテルや観光業界もがっかりだろうが、大手ホテルの関係者は「それよりも大きいのは“嵐ロス”です。アイドルグループの嵐が活動を休止する2021年は、旅行関連会社の業績が大幅に落ち込むと予想されています」と言う。
嵐は先週土曜日(16日)までの3日間、マラソンが行われる札幌でコンサートを開催。15万人を動員した。期間中は市内のホテルが満室となり、小樽や千歳など周辺都市で宿を確保したファンも少なくなかったという。地元もバス会社は新千歳空港から会場の札幌ドームまでの便を増やし、ドームの最寄りの地下鉄駅では駅員を増員して対応している。