新人の親御さんの勘違いを正すのもスカウトとの仕事だ

公開日: 更新日:

 いまどきの親御さんってのは、なんだって、自分の子供を自慢したがるのかね。

 今年のドラフトで指名された新人選手と、その親を招待して食事会をやったときのことだ。

 ドラフトで名前を呼ばれるのは東大に入るより難しいなんて言われてるから、本人以上に育てた親が舞い上がるのは理解できるさ。

 それにしても、子供のころからこんな練習をさせても音を上げなかったとか、奨学金で大学を卒業したから契約金で返すと言ってくれてるとか……球団のエライさんや監督を前にして言うどころか、同じテーブルに本人がいるのに、こんなにデキた息子なんですって平気でアピールするんだからわからないね。

 通常は担当スカウトが選手や選手の家族と同じテーブルで飲み食いするんだけど、オレは担当した選手の父親の話を聞いてたら耐えられなくなって途中で隣のテーブルに移って飲み始めた。

 美人のお母さんの隣に割り込んで熱燗をやりだしたら、つい、いい気分になって、さすがに口説いたりしたらマズいことになるよなぁ、なんて思った瞬間、部長に声をかけられた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束