ドジャースが大谷翔平のリアル二刀流に制限をかける日 本人は「投げているから打てない」否定するが…

公開日: 更新日:

 ナ・リーグの投手部門で3、4月の月間MVPを獲得した大谷翔平(31=ドジャース)が、5月に入っても好投を続けている。

 日本時間6日のアストロズ戦は、2度目の右肘手術後最長となる7回を投げて4安打2失点、8奪三振。打線の援護に恵まれず2敗目を喫したものの、規定投球回をクリアして防御率0.97は再びメジャートップに立った。

 それでも試合後の日米両メディアからは、投げたこと以上に打者として結果が出ていない現状への質問が集中した。

 5日のアストロズ戦まで自己ワーストとなる24打席連続無安打。加えて当初は投打同時出場だったこの日の予定が、前日になって急きょ、投手専念に変更されたこともある。

 試合後の本人は投手をしていることの打撃への影響をこう言って否定した。

「投げているから打てないのではなくて、いい状態でバッティングができていないから打ててないという、単純なことなのかなと思う」「いい(スイングの)軌道に入っていないっていうのが構えの問題と思ってましたけど、いくつかの要因があるのかなとは思っているので」

 大谷はしかし、「ここまでヒットが出ないってことはないとは思う」とも話した。日本ハムでプレーしていたころからスランプらしいスランプがほとんどない選手が、5試合も続けて安打が出ていない。「いい状態でバッティングができていない」のは事実でも、根本的な原因はやはり投手をしていることにあるのではないか。

 現地特派員のひとりがこう言った。

遠ざかる理想のスイング

「いつもなら『パッカーン!』という、中継にも拾われるようなもの凄い打球音が最近はほとんど聞こえない。『ポコッ』という程度の音というか……。この日のストレートの最速は約162.5キロ。浴びた2本の本塁打にしても157キロと159キロ。七回に157キロをマークするなど、この日はコンスタントに160キロ近いストレートを投げ続けた。投手として月間MVPに選ばれ、防御率トップのような投球を開幕から続けていれば、体力もそがれて当然。本人はスイングの軌道の問題だと話していたが、思うようなスイングをしているつもりでも、実際はそうなっていない。あくまでも体力上の問題で、理想のスイングがしたくてもできなくなっているのではないか。オフの間に満足いくトレーニングができたからといって、大谷といえども体力の限界はあるわけですから」

 この日は今季6度目の登板のうち、3度目の投手専念。首脳陣が前日になって急きょ、同時出場から変更したのも、大谷の体の状態を危惧したからではないか。試合後のロバーツ監督は、

「私にとって一番大事なのは彼(大谷)をしっかりケアするプロセスであって、何より健康が最優先だ」

 と話した。

 投手としてメジャートップの成績を残しながら、打者も兼ねている大谷の体力、健康面を加味すれば今後、投打同時出場のリアル二刀流はかなり制限されそうな雲行きになってきた。

 その大谷は7日のアストロズ戦に「1番・DH」で2戦ぶりに打席に立ち、4打数2安打1打点1盗塁。三回の第2打席で右翼線への二塁打を放ち、自己ワーストの連続打席無安打を25で止めた。五回には左前への適時打が出て14安打で12得点を奪ったチームの大勝に貢献した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体