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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

FA目玉選手が予想以上の早期決着 大物代理人が“危機管理”

公開日: 更新日:

 今オフのFA市場は目玉のコール、レンドーン、ストラスバーグの3人全員がスコット・ボラスを代理人にしているため、かなり遅い進行が予想された。

 昨オフのFA市場では1番人気のハーパー(現フィリーズ)と5番人気のカイクル(現ブレーブス)がボラスを代理人にしていて、それぞれ入団が決まったのは2月末、開幕後の6月7日だった。

 一昨年はJ・D・マルティネス、ホズマー、アリエタ、ムスタカス、ホランドがボラスを代理人にしていて、2月前半までに契約を完了した者はゼロ。5人ともキャンプが始まってから入団先が決まった。こうした事例があるため、ボラス傘下の選手がひしめく今回のFA市場は長期化すると誰もが予想したのだ。

 しかし、実際に今オフのFA市場が動き出すと、大物の契約が次々に決まり、異例の早い進行になった。そうなった最大の要因は、実質的にFA市場を動かしているスコット・ボラスが、こわもてで粘れるだけ粘る従来のやり方をやめて、全体にも気を配るようになったからだ。

■行き場のない脇役選手

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