著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

大リーグ機構の規制緩和で加速する「球団売買」のウラ側

公開日: 更新日:

 ドジャースのオマリー家、エンゼルスのオートリー家、ロイヤルズのカウフマン家、あるいはチャーリー・O・フィンリーやビル・ベックら、かつて大リーグの球団の多くは資産家の一族や社会的な名声を確立した人物の所有物だった。

 そして、21世紀に入り「職業はオーナー」という人々の多くが姿を消し、代わりに投資ファンドが運営会社を組織して大リーグ球団の経営に参画しているのは周知の通りだ。投資ファンドが球団の経営に携わる理由は明快だ。大リーグ球団を所有することが「儲かる投資」と考えられているからである。

 現在、大リーグを含む米国のプロスポーツチームの価値は上昇している。米国の経済誌「フォーブス」の分析によると、2019年の大リーグ1球団当たりの資産価値は前年に比べて8%増加し、平均17億8000万ドルとなっている。

■経済成長率を上回る資産価値の上昇

 18年の米国の実質国内総生産の成長率が2・9%、19年の予測値が2・6%であることを考えれば、大リーグ球団の資産価値の上昇が米国の経済成長率を上回ることが分かるだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の沖縄「慰霊の日」追悼スピーチは99%安倍元首相のコピペ…唯一の違いは旧日本軍の神聖化

  2. 2

    福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

  3. 3

    高市首相の“恥”行動が海外に飛び火! 英タイムスがG7外交をディスり、英FTは国内財界との没交渉ぶりを暴露

  4. 4

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  5. 5

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  1. 6

    AKB峯岸みなみの“丸刈り写真” 世界中で相次ぐ目撃情報の謎

  2. 7

    【高校野球怪情報】沖縄尚学・末吉良丞“プロ回避”に現実味…左肘不安で浮上する「東都の名門」の影

  3. 8

    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』オールキャリアを代表する傑作のトリセツに注意セヨ

  4. 9

    『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて

  5. 10

    東京ビートルズの番組が、ビートルズ来日から60年後となる日に放送決定