著者のコラム一覧
織田淳太郎スポーツライター

1957年生まれ、北海道出身。スポーツライターとしてノンフィクション、小説の両分野で幅広く活躍。審判を主人公にした小説「ジャッジメント」のほか、「トレーナー」「捕手論」「コーチ論」「巨人軍に葬られた男たち」「もう一度あるきたい」「論争・長嶋茂雄」などの著書がある。

スタメン起用してくれない 西本幸雄監督に投じた不信任票

公開日: 更新日:

 私が好きな詩人サムエル・ウルマンの詩に、こんな一節がある。

 人生のどんなところでも
 気をつけて耕せば
 豊かな収穫をもたらすものが
 手の届く範囲にたくさんある
 (作山宗久訳)

 これまでの個人的な人生行路を振り返るとき、私はこのウルマンの詩を重ね合わせては、果たしてその通りの生き方をしてきたかどうかに、思いを巡らせることがある。
私の場合、自分の足元に広がる土壌の豊かさに気づかず、未来への欲求と不安に突き動かされるまま、なんと多くの時間を無為に過ごしてきたことか。

 その点、かつて親しく交流させてもらったこの人の生き方は、私にとって貴重な人生の指針になるはずだった。13日、腎不全のため74歳で亡くなった「世界一の代打屋」高井保弘さんである。

 高井さんは1964年、名古屋日産から阪急に入団した。ウエスタン・リーグでは本塁打や首位打者など打撃5部門をすべて制覇。計9回もタイトルを獲得したが、しばらくは一軍と二軍を往復する生活が続いた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景