佐々木や奥川…高卒新人を即戦力と計算してはいけない根拠

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■体罰にパワハラ

 高卒ルーキーの体力不足は、最近の風潮とも無関係ではない。

「以前の野球名門校は選手がぶっ倒れるまで走らせたり、アメリカンノックをしたりするのが当然。そういった野球名門校に子供を預ける親御さんたちにも、それなりの覚悟があった。けど、最近は暴力指導はもちろん、ちょっとでも無理な走り込みやトレーニングを課すと、体罰だ、パワハラだと親御さんたちが大騒ぎしますからね。現場の監督やコーチたちもいきおい、厳しい指導はしなくなる。野球名門校の卒業生ですら、以前に比べて著しくスタミナや体力が不足しているのはそんなことも影響していると思いますね」(パ・リーグのスカウト)

 佐々木や奥川に類いまれな素質があるのはだれもが認めるところだ。しかし、だからといってプロ入りしてすぐに、力を発揮する保証はどこにもない。

 まして最近の高卒ルーキーの多くは「温室育ち」なのだ。期待はしても計算はできないし、過度の期待は本人の負担になるだけだ。

【写真特集】佐々木朗希、千葉マリンのマウンドに立つ

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