ドラ1奥川には“寸止め”で ヤクルトが描く育成ガイドライン

公開日: 更新日:

 3日、ヤクルトドラフト1位・奥川恭伸(星稜)がヤクルトホール(港区)で行われた新入団発表に参加。500人のファンと触れ合い、「まずは焦らずに土台づくりから。1年目は一軍で投げて勝つことが目標。投手として一番評価される沢村賞を目指したい」と、意気込んだ。

 ヤクルトは黄金ルーキーのプロデビューに向けて、最善を尽くす方針だ。

 ドラフトで交渉権を獲得して以降、担当の阿部スカウトのみならず、橿淵スカウトグループデスクも星稜を訪れ、育成プラン作成に着手。阿部スカウトは今も、2週間に1度というプロ入り前としては異例のペースで星稜を訪れ、奥川の状態や練習をチェック。林監督とも話し合いながら、新人合同自主トレにスムーズに入れるよう、ランニングやフィジカル系のメニューを提示し、奥川は連日、こなしている。

「ヤクルトはかねて、育成に関する『ガイドライン』を基に、選手を育てている。今月中には育成会議を開き、奥川専用のプランをつくる方針。奥川は今春の選抜後に右肩の張りを訴え、夏の甲子園後のU18でも、肩肘のリハビリに多くの時間を費やした。メディカルチェックは問題なくクリアしているが、奥川自身も『1年目は土台づくりから』と話すように、新人合同自主トレでは遠投や中距離スローなどから始めるなど、徐々に段階を踏んでいく方針です」(ヤクルトOB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  2. 7

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  3. 8

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が招いた「対中損失」に終わり見えず…インバウンド消費1.8兆円減だけでは済まされない

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  5. 5

    「NHKから国民を守る党」崩壊秒読み…立花孝志党首は服役の公算大、斉藤副党首の唐突離党がダメ押し

  1. 6

    国民民主党でくすぶる「パワハラ問題」めぐり玉木雄一郎代表がブチ切れ! 定例会見での一部始終

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  4. 9

    長女Cocomiに熱愛発覚…父キムタクがさらに抱える2つの「ちょ、待てよ」リスク

  5. 10

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ